BGM : Plastic Tree 【睡眠薬】
2000年9月30日今日は、1年と10ヶ月ほどお世話になった病棟、最後の勤務でございました。多分辞めるってことは婦長くらいしか知らなかったと思うけれど。なんだか、お礼をいわなきゃ、とか考えたけれど、さようならを言うのがいやだった。あまり考えたくなかったし。いつも通り。片付けといて、とだけ言われた喉頭鏡を電池つけたまま消毒液にぶちこんで壊しそうになってベテランに「弁償しろ」って怒られて、普通に「やだな」「やっちまったな」と思って、そんないつも通りの対応をして、そのまま帰ってきた。スタッフにも、患者さんにも。知らないうちに消えていたかったから。「そういえばあのコ最近見かけないわね」「あ、辞めたんだって」これくらいでいいの。ワタシも、相手も。
二度と会う機会がない別れなら、死んだのと同じ。
わたしのところ、内科なのに、最近よく知った患者さんがバッタバッタと亡くなっていって、死ぬっていうのは、二度と会えないってことなんだな、と思って、死・・・死ぬという事実より「永遠の別れ」っていやなもんだな、って思って。そう、大切なものを、永遠に失すことを怖がる気持ち、永遠に失しつづけてきたいくつかの記憶が、別れを、怖がらせる。それは人の死よりもよほどどーでもいい、よほど遠い場所の出来事である「解散」「脱退」のたぐいなのだけれど。患者の死、お世話になった人たちとの別れ、バンドの解散、全部ひとからげに、同じ種類の感情を覚えるあたり、ワタシはマトモな人間には一生なれないと思う。
二度と会う機会がない別れなら、死んだのと同じ。
わたしのところ、内科なのに、最近よく知った患者さんがバッタバッタと亡くなっていって、死ぬっていうのは、二度と会えないってことなんだな、と思って、死・・・死ぬという事実より「永遠の別れ」っていやなもんだな、って思って。そう、大切なものを、永遠に失すことを怖がる気持ち、永遠に失しつづけてきたいくつかの記憶が、別れを、怖がらせる。それは人の死よりもよほどどーでもいい、よほど遠い場所の出来事である「解散」「脱退」のたぐいなのだけれど。患者の死、お世話になった人たちとの別れ、バンドの解散、全部ひとからげに、同じ種類の感情を覚えるあたり、ワタシはマトモな人間には一生なれないと思う。
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